薬草

May 8, 2020

少彦名神社(スクナヒコナ神社)をご存知ですか?

大阪市中央区道修町に「薬の街」と呼ばれる場所があります。

その製薬会社や薬問屋が立ち並ぶビル街の一角に

「少彦名神社(スクナヒコナ神社)」

という神社があります。


こんなビルの谷間に!

 

この神社には、実は昨年2019年の夏

日本医薬の神・少彦名命と薬祖神・神農神をお祀りされているということで
今古今のお茶を召し上がる方々の健康祈願にお参りしてまいりましたが

昨今、新型コロナウィルスの疫病退散祈願ということで
参拝される方、お守りを求められる方が増えているそうです。

少名毘古那神(少彦名命)とは
古事記の中で大国主命(オオクニヌシノミコト)と一緒に国つくりに参加する

一寸法師の元となったと言われるほどの、小さな神様です。

 

日本医薬の祖神といわれ
また「おまじない」ができたり、多彩な能力を持つ神様として知られます。

 

この神社、ここ道修町の薬種屋の方々が
神のご加護によって職務を正しく遂行しようと、安永9(1780)年に
京都の五條天神より少彦名命を仲間の寄合所にお招きし
中国医薬の祖神である神農炎帝王とともにお祀りしたのが始まりということです。

このように、境内には様々な医薬品が奉納されている珍しい光景を見ることができます!

 

江戸時代にコレラが流行した際にも
病気平癒を祈願し、そののちに疫病が鎮まったといわれています。

 

また、こちらの神社では毎月「献湯神楽(けんとうかぐら)」という神事が行われています。
「湯立」という神楽が奉奏され
お湯を神に奉納することで
人々の健康と道修町の薬品業界が無事役目を成し遂げられるようにご祈祷されています(※神社HPより)

 

 お湯は「煎じる・溶かして飲む」など薬と深い関係があるという由来から
この神事が行われるようになったそうです。

 

スクナヒコナという言葉は

(病による苦しみを)少なくする、という言霊でもあると聞いたことがあります。

薬草茶にお湯を注いだ瞬間には
神様を見立ててありがたく頂くことで、心身が整うような気持ちがします。